静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター

団体概要

静岡市文化・クリエイティブ産業振興センターは、クリエーターの育成、コンテンツ産業の振興を推進する拠点施設です。愛称はCCC。クリエイティブやデザインという視点で、静岡の産業や街の活性化・発展を目指しています。
CCC内にあるギャラリーでは、国内外のクリエーターや、アーティストの展覧会、地域の産業の展覧会の開催や、デザイン・クリエイティブをキーワードとしたセミナーやワークショップを開催しています。
さらにクリエーターのネットワークを構築し、地域の産業とのマッチング機能やビジネス相談などもおこなっています。

ホームページ

http://www.c-c-c.or.jp/

2019年度
LIFEをLIVEにするハプニング!
「まちは劇場」地域でつくる多様な身体表現のお祭り
七間町ハプニング4

七間町ハプニングは市街地回遊型パフォーミングアーツ・フェスティバル。今回で4回目となり、静岡市中心市街地(通称おまち)の七間町人宿町界隈で開催しています。

1950年代後半にアメリカで興ったアートムーブメント「ハプニング」は市街地などで行われ、非再現的なその場限りのパフォーマンスを指します。この身体性の伴った表現行為は、演劇や音楽を取り込みながら多様な広がりを見せました。パフォーマーと観客の境を曖昧にしパフォーマンスに参加させることが特徴のひとつです。これらの一回性、コラボレーション、参加というワードを参照しながら、「七間町ハプニング」として、ダンスや演劇、大道芸などのパフォーミングアーツを通し、観客に突然の出会い(ハプニング)をもたらす機会を仕掛けていきます。だからこそカフェや路上など劇場以外の場所も重要な公演場所となるでしょう。また今回は「市民参加」を進め、ジャンルを横断した創造的身体表現をプロとアマ、出演者と観客の垣根を超えてエリア全体で繰り広げます。

七間町は明治時代には演芸の街として、大正時代は活動写真、昭和になると映画といったようにおおよそ150年に渡り舞台芸術やエンターテイメントを通して、人々に日々の活力を与えてきました。そして今、現代的で多様な身体表現「パフォーミングアーツ」がこの街のレガシーを受け継いでいくでしょう。ぜひ新しい歴史を紡ぐ瞬間を体感してください。

ユニークな個店が集まり、食とアート&カルチャーゾーンとして注目を集める七間町、人宿町界隈でのまちあるきもどうぞお楽しみに。

《担当コーディネーターのふりかえり》

本年度はコロナ禍の中、残念ながら開催中止という判断を取らざる得なかったのだが、いくつかの市民協働プロジェクトは開催に向けて市民、プロのアーティストや企画者、そして七間町の人たちの間に多様な交わりとコミュニケーションのグラデュエーションを見せながら進んでいた。

七間町ハプニング4は最後の大事な「観客」という存在のピースが欠けた結果となってしまったが、それは私たちにとって重要な問いも同時に残した。

最後の「発表の場」が失われることで、観客と「創造と協働のプロセスを共有すること」の機会が奪われるがままになっていいのだろうか?本当に最後の「発表の場」だけが発表の場なのだろうか?街を舞台にハプニング的におこなわれるからこそ、普段から街でそうした創造の共有の可能性はないのだろうか?そうした問いは、新たな思考と実験として次の七間町ハプニング5に必ずや活かされるであろう。

(佐野直哉)