原泉アートプロジェクト

団体概要

「原泉アートデイズ!」は、静岡県掛川市北部に位置する原泉地区でアーティストインレジデンスを開き、滞在したアーティストたちの制作のプロセスから展示作品の発表までを総称したイベントです。

ホームページ

https://haraizumiart.com/

2020年度
原泉アートデイズ!2020-不完全性 Being Imperfect

私たち「原泉アートプロジェクト」はこれまでの活動を通し、人と人、人と自然、人と地域の関係に様々な気付きを得て、考えを深めてきました。
その中の一つに、完全性/不完全性についての発見があります。私たちは他者や物事に完全を求める性質がある、けれども完全なものなど何一つない、ということです。
人間は一つの個体として完全に自立できるわけはなく、あらゆる物や物事は言葉や概念や意味が与えられて初めて成立します。

自分ではない何かとの曖昧な関係において、不完全なものたちが完全を求めている。ここに、人が互いに補い合い、助け合う余地が生じるのだと感じます。
今回の「原泉アートデイズ!2020」は、この「不完全性」をテーマに開催します。創作すべてを縛るわけではありませんが、この不完全性というテーマを頭の片隅に置いて運営したいと考えています。

もちろん、完全を追求する姿勢を否定するわけではありません。また不完全でも認めてほしいと居直るわけでもありません。一生懸命に完全を求めた中で欠けてしまうパーツも含めて、全体として美しい。そんな生命の結晶みたいなものに、思いを巡らせてみたいと思うのです。鑑賞者の方々にも、ぜひ、不完全性を突き詰めた先に見え隠れするある意味での「完全性」を感じ取っていただければと思います。

会 期

2020年10月15日(木)〜11月15日(日)10:00〜16:00(月火水休み)

会 場

掛川市原泉地区全域

観覧料

自由(投げ銭式)

主 催

原泉アートプロジェクト

協 力

原泉地区まちづくり協議会、資生堂企業資料館、資生堂アートハウス

支 援

静岡県文化プログラム推進委員会

2019年度
原泉アートデイズ!2019〜泉とともに

原泉アートデイズ!は、様々なアーティストによる「作品展示とパフォーマンス」、作品や各種グッズを販売する「アートストア」、アーティストと触れ合い学ぶ「イベント&ワークショップ」からなる複合的な現代アートイベントである。

2019年度は10月に開催したメインイベントの他に、9月にプレイベントとして「使われなくなった茶工場で観る NIGHT THEATER」や、毎月1回の食堂イベントなど、年間を通じて活動することで、地域のプロジェクトへの理解促進に力を入れている。

メインイベントでは地域内外のアーティスト9組が参加し、原泉地区での滞在制作をベースに、絵画、彫刻、インスタレーション、映像、演劇など多様な作品を発表した。展示にあたっては、旧茶工場、旧JA、旧駄菓子屋など地区内の空き施設や空き家を地域資源の一つとして捉え、積極的に活用することで地域振興にもつなげている。

会 期

2019年10月24日(木)〜11月10日(日)10:00〜16:00

会 場

掛川市原泉地区全域

観覧料

自由(投げ銭式)

主 催

原泉アートプロジェクト

共 催

静岡県文化プログラム推進委員会

協 力

資生堂企業資料館、原泉地区まちづくり協議会、原泉農事茶業組合、さくら咲く学校、Festival de Frue

後 援

掛川市文化振興課

《担当コーディネーターのふりかえり》

「原泉アートデイス!」はアーティスト・イン・レジデンスをベースとし、アーティストが一定期間原泉地区に滞在することで、ディレクターや運営メンバーとの議論を重ねながら作品制作したり、地域の人や自然と関わり合ったりすることを徹底して行なっています。これにより、参加するアーティストには、自身が地域とどのように関係していくかについて深い意識が生まれ、作品としての強度も上がっているのだと感じます。その成果として、ここで制作された作品が現代アートのコンペティションで大賞を受賞しました。

そして、空き施設を活用した成果として同団体以外の活用が始まったり、建物の持ち主を通じて若年層のサポーターが生まれたりするなど、場所の変化だけでなくその場所にまつわる人の変化も見ることができました。本プロジェクトの面白みが着実に地域の人々に浸透してきているからこそではないでしょうか。

そして、本プロジェクトの最大の特徴として、自らの手で持続可能なプロジェクトを作り出そうとする姿があげられます。助成金等の既存制度を活かしつつも、自分たちの最適な運営のあり方を見出すため、ドネーション(投げ銭)とアートストア運営に力を入れ、原泉地区の魅力を感じた人がプロジェクトのファンとして関わることができる、関係人口の創出を目指しています。

(立石沙織)