企業組合くれば

団体概要
過疎の村にある様々なものを、視点を変えることで、地域資源として活用し、日本古来の「わび、さび」のように質素で静かなものの中に美しさを見出していきます。すでに笹間で行われている「ささま国際陶芸祭」の企画を中心にし、海外からの皆様をお迎えしつつ、地域の良さを再発見していきます。
2019年度
WABISAVILLAGE SASAMA
-視点を変え、文化の力で持続可能な村作り-
1、WABISAVILLAGE SASAMA -暮らしの中のアート展-の開催
暮らしとアートがどのように交わることが出来るのかをテーマに展示を行った。3つのグループにわかれて
・スウェーデン人陶芸家グループKAOLINより12名の陶芸家が、地域の基幹産業の茶業で使用する茶箱を利用した展示。
・6名の日本人アーティストが、イケアジャパンより寄贈された家具を活用して装飾した空間への作品展示。
・スウェーデンと長年交流がある北海道・当別町へのヒアリング等を元にした紹介展示。
また展示場所には2007年に廃校となった地域内の廃校を利用し、「廃校」という負の遺産の活用方への提言の一つとなることを目指しました。
日 時
2019年11月3日・4日
会 場
旧笹間中学校館内
参加者
鑑賞者 2,800人
2020年3月末
WABISAVILLAGE SASAMA コンセプトブック制作
ページ数:48ページ
印刷部数:700部
2、シンポジウム「ラゴムに学ぶ、ちょうどいいライフ+アート」を開催
ゲストパネリストに陶芸家道川省三氏、ピアニスト牧村英里子氏を、ファシリテーターに国立大学法人静岡大学人文社会科学部客員教授平野雅彦氏を迎え、過疎地域でも実践できる幸福的な暮らし方を考えるシンポジウムを開催しました。
日 時
2019年12月7日
会 場
静岡大学 静岡キャンパス大学会館
参加者
45人
3、WABISAVILLAGE SASAMA コンセプトブック制作
笹間の日常をテーマに、WABISAVILLAGE SASAMAのプロジェクトで目指すものを写真・文章にて発信することを目指して、コンセプトブックを作成しました。
日 時
2020年3月末
本の体裁
ページ数:48ページ
印刷部数:700部
《担当コーディネーターのふりかえり》
この企画の最大の良さは、笹間に移住してきた方々が中心となっている事だ。笹間の地域資源をひとつひとつ丁寧に見つけ、特に地域の年長者の皆さんの「日常」がどんなに「素敵」なのか、長年地域に暮らしている住民へ伝えている。暮らしの中のアート展は「第五回ささま国際陶芸祭」のなかで行ったことで、日本に止まらず海外からのお客様にも大勢来場いただいた。地元のお母さんたちによる手作りの食事は笹間の魅力をより一層引き立ててくれた。また、WABISAVILLAGE SASAMA コンセプトブックは「笹間」を国内外に発信するツールとして大活躍してくれるだろう。「小さな集落」ではあるが、「大きな可能性」を感じる事業であった。(門脇 幸)