しゃぎりフェスティバル実行委員会
団体概要
三島市で450年続く伝統芸能「しゃぎり」を永続的に発展させるため、各地域のしゃぎり保存会が会員となり、①周囲の理解、②自己研鑽、③後継者育成の三要素を柱とした事業を行う団体。
鉦、太鼓、笛を使った祭囃子である「しゃぎり」を祭りから切り離し、「しゃぎり」だけに特化させたフェスティバル「しゃぎりフェスティバル」の開催が活動の中心を占める。
2019年度
第3回しゃぎりフェスティバル

1 第3回しゃぎりフェスティバル開催
参加各町による演奏に加え、しゃぎりの衣装である浴衣のファッションショーや、しゃぎりの理解を深める講座コーナー、会場参加型で盛り上げる演出も取り入れた。開催に向けて、日本語、英語のチラシを三島駅周縁のホテルに配し観光客の取り込みにも一定以上の手ごたえがあった。当日の受付やアンケートも英語対応し、事前に準備した魅力伝達の道筋が成果をあげた。
日 時
2019年9月15日(日) 13:00~20:30(開場12:30)
会 場
三島市文化会館大ホール
参加者
766名
2 しゃぎりPR映像制作検討と予告映像作成
《担当コーディネーターのふりかえり》
どれだけ見栄えのするお祭りだとしても、参加する楽しみは観客のそれとはまったく別物でしょう。「しゃぎりフェスティバル実行委員会」のみなさんを見ていると、そのことを痛感させられます。とにかく本人たちが楽しそう。
残すこと、次世代につなぐこと、伝統芸能に関わる時、そうした使命感にかられることはよくあります。その地域に長く伝わるもの、それはそれだけで大事なことです。しかし一方でつなぐ人たちも社会生活を営む人間です。いろいろなことをなげうってできることにも限りがあります。
それを残したいのは、長く続いているからなのか、先代たちもそうしてきたからなのか、自分もいいと思うからなのか、楽しいからなのか、折に触れて頭をよぎらせていいことだと思います。少なくとも、頭ごなしに「そういうものだから」と言っていては文化はつながっていきません。人の生活とともにあるものですから。
「楽しい」の体現に加えて、自分たちの大事にしているしゃぎりの要素をしっかりと分析し、無理のない企画に落とし込む。しかし毎回挑戦の要素も加え、さらに楽しむ。しゃぎりフェスティバルでは、文化を継続するための楽しむ姿勢が垣間見れます。
(鈴木一郎太)