提案者

特定非営利活動法人 クロスメディアしまだ【島田市】

概 要

NPO法人クロスメディアしまだは『スキだらけのマチづくり』をテーマに、島田市周辺の地域づくり活動を行う団体です(2011年設立)。2017年3月に初開催された「無人駅アートルネッサンス~ART CONNECT SHIMADA~」は、大井川鐵道の無人駅および周辺エリアを舞台に、地域にゆかりあるアーティスト8名による多彩なジャンルの作品を展示しました。今年度静岡県文化プログラムとして実施される第二回は、2018年3月の開催を目指し、「ほりおこす」「あらわす」「ともにひらくの3つを軸に、地域内外のアーティストと地域住民の人々の共同作業によって、「新しい風景」をつくりだします。

団体HP http://cms.or.jp/

UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川 http://unmanned.jp/

2018年度
UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川2019

《無人駅文庫》2018、福用駅
《無人駅文庫》2018、福用駅

当プロジェクトは、アートの視点から地域を見つめ直すことを目的とし、大井川鉄道沿線の無人駅(駅員不在の駅)を舞台に開催する芸術祭である。2017年度から静岡県文化プログラムとして開催し、今回で2回目となる。前年度の成果と課題から、下記の点において重点的に取り組み、2019年3月の開催を目指す。 

①エリア拡大作家及び作品プランの充実)

開催エリアが島田市のみの8駅だった2017年度に対し、2018年度は島田市〜川根本町まで拡大する。行政の区割りを越えて開催することで、静岡県中部が「大井川」という共通項を通して一体となれる枠組みを目指す。

②二次交通の整備、イベントの充実

来場者への対応として、回遊性を考慮した二次交通の整備や、様々な団体と連携した多彩なイベントを企画し、地域全体で盛り上げていく。

③サポート体制(ボランティア)の組織化

地域住民による主体的な参加を促進するため、ボランティアを組織化して受け入れ可能な体制を整備する。

会 期

2019年3月8日(金)~24日(日)【17日間】

場 所

大井川鉄道無人駅周辺 (静岡県島田市~川根本町の1市1町)

鑑賞パスポート

1,000円(高校生以下無料)

参加アーティスト

計16組

主 催

NPO法人クロスメディアしまだ

共 催

静岡県文化プログラム推進委員会

助 成

島田市文化プログラム支援事業
損保ジャパン日本興亜「SOMPOアートファンド」(企業メセナ協議会 2021Arts Fund)

協 力

大井川鐡道株式会社、島田市、川根本町

2017年度
UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川2018

無人駅が開くと地域が開く。
それは、ルネッサンス~地域復興となる

島田慎太郎/小柳津直二《KODAMA〜こだま》2017
島田慎太郎/小柳津直二《KODAMA〜こだま》2017

「アートがきた!」と叫ぶおじいちゃんの声!目線の先は、空へ上がってゆく作品『KODAMA』。無人駅のホームに立つしわだらけの顔からは、涙が流れていました。 おじいちゃんの苗字は「小玉」さん。抜里地域に多い「こだま」という苗字を表現したこの作品は、いつのまにか「まゆ」という愛称で皆から呼ばれ、この下で宴会をやりたい、ライトアップしたらどうか、と集落中の人々に愛されていき、いつの間にか木彫りの大きな熊が置かれ、人々が集まるお茶会も開かれるようになりました。

前田直紀《Platform pottery museum》2017

アートによりそこに住み続ける人々や地形、生活文化、歴史を伝える。だから、作品やアーティストが集落に受け入れられ、世界とつながる化学反応が生まれる。地域固有の資源(魅力や課題)を、アートという手法を活用することで多様な表現で顕在化させ、地域に対する「気づき」の発見・理解、そして地域と来訪・参加者間における交流が生まれる。つまり、アートの視点から地域を見つめ直す取り組み。このことが私たちのやりたいことであり、アートにおける地域づくりの可能性だと信じています。 静岡県の人口流出数は全国ワースト4位(2016年)。日本中が喫緊の課題として人口減少をあげている中、全国市町村約1,800の内、約半分である896が2040年までに消滅の可能性があると危惧されています。 私たちは、ただでさえ減っていく人を自治体同士が取り合うよりも、内側から「その地域で生きる喜び」を湧き起こし、今現在、そこに暮らす人たちの「幸せ度」が増すような、そして地域の魅力が新たな形で外に発信されていく取り組みが地域においては必要だと考えます。

清水陽介《tunagari.つながり》2017
清水陽介《tunagari.つながり》2017

かつて、大井川鐵道は地域をつなぐ大動脈でした。産業の変化、交通網の変化という時代の流れの中、つなぐ役割は残しながらも、地域との関わりのあり方は大きく変わっていき…そして、「無人駅」という空間が生まれました。 「地域の人が減っていく」。この日本中の課題の象徴的な場所が、鉄道駅の『無人駅』だと考えます。情報化・効率化とともに無人化が進む日本の地域社会において、無人駅というフィールドが日本そのものに見えてきませんか。 それでも。 「過疎地域」といえる無人駅を入口として広がる集落には、昔からの暮らし、生活文化が今も息づき、畑仕事や隣近所の集まりを大切に豊かでいきいき暮らす人々が確かに存在します。無人の先は有人、もしくは友人…。私たちが、無くしかけてしまった、地域の『記憶』『風景』『営み』があるのです。

持塚三樹《Painting layer》2017
持塚三樹《Painting layer》2017

無人駅は入口。現代社会が置き忘れた、「異界」=wonder Landへの。 私達は、無人の場所を入口に、異界へと誘います。現代アートが「回路」を抜けるための道しるべです。 さあ、ぜひみなさんも異界の入り口をのぞいてみてください。無人駅アートルネッサンスを開催します。無人と呼ばれる駅の先の、アートで彩られた「異界」、wonder Landにぜひお越しください。

NPO法人クロスメディアしまだ(理事長:大石歩真/事務局長:兒玉絵美)