浜松市根洗学園(社会福祉法人ひかりの園)

概 要

発達にゆっくりさがみられる幼児期の子どもの療育施設で、アーティストとのプログラムを通じて、施設職員の創造的取組、家族との関わりの活性化を図りながら、療育の場へのアートの導入効果を考察し、他の施設でも適用可能な手引書を作成する。具体的には、「おべんとう画用紙プロジェクト」「ワークショップシリーズ」「アーティストインレジデンス」等を通して施設での経験を外部に発信し、共有を図る。

2018年度
「療育とアートの混ざり合い
~多様なコミュニケーションの形~」

1.「巡業!おべんとう画用紙展」

・展覧会開催用キットレンタル

県内の保育園、療育施設や、展覧会を開催したい方々に対して、簡易に組み立てられ展覧会が開催できるキットを貸し出し、取り組みを広めていきます。

2.ワークショップシリーズ

 

・母親対象

お父さんたちと違って、コミュニケーションをとることへの抵抗感が少ないお母さんたちに向けては、ダンスや音楽などのワークショップを通して同じ場やアクティビティを共有することによる連帯感を生み、より踏み込んだコミュニケーションを促します。

子育て中の母親向けワークショップ

「ゆるゆるしてみる」

2018年9月20日(木)
13:30~15:00
会場:みをつくし文化センター 大研修室

「音であそぶ、音を味わう」
講師:片岡祐介(音楽家)

2018年10月5日(金)
13:30~15:00
会場:みをつくし文化センター リハーサル室

「パンクに踊る」
講師:砂連尾理(振付家、ダンサー)

2018年11月15日(木)
13:30~15:00
会場:みをつくし文化センター 大研修室

「こみゅにけーしょんって何?」
講師:柏木陽(演劇百貨店代表/演劇家)

 

・親子対象

子どもとともに参加し、講師のアドバイスを受けながら、日常生活の中では行わないコミュニケーション方法を試みます。親にとって子どもとのコミュニケーションを見直してみる機会とし、立ち会う支援者にとっては(普段なかなかじっくり見ることのない)親子の関係を共有する機会とも位置付けています。

 

親子ワークショップ

「親子で楽しむ音楽講座」

講師:片岡祐介(音楽家)

2018年8月26日(日)
13:30~15:00

「自宅でできる音あそび」

2018年9月9日(日)
13:30~15:00

「ピアノであそぼう」

2018年9月23日(日)
13:30~15:00

「デタラメ大合奏の日」

・一般対象

外部からの一般の方々、他施設職員、当園職員など誰もが参加できるワークショップをシリーズで開催。参加者同士のコミュニケーションを促す内容を主として、仕事や日常生活問わず人とのコミュニケーションが多い現場にいる方々にとっての学ぶ場とします。

 

3.アーティスト・イン・レジデンス

療育現場にアーティストを迎え入れ、現場との密なやり取りを重ねていく中から最終的なアウトプットを生み出します。現場の日常内に外部の視点が入ることによる気付きや、発想や創造性の刺激を促し、現場の創造性を高める狙いがあります。

2017年度
「療育とアートの混ざり合い
~ひと・もの・こと・出会いが織りなす場づくり~」

ねあらい発「おべんとう画用紙」の協働・拡散作戦

子どもが描いたおべんとうの絵を設計図に見立て、親が実際に作ってみるという「おべんとう画用紙」プログラムの拡散を狙い、まずは市内の他の現場と共に実施します。お弁当画用紙を通じて読み解く体験・お弁当づくりを通して感じ、気づいたことの比較や効果など、登園以外の機関(保育園・療育現場など)と実施することで、拡散に向けた検証の機会ともしていきます。

「やったことないをやってみる 2017」

やってみたからからこそ見える気付きに出会うためにさまざまなワークショップを実施します。私たち一人一人が何に気づき、どのように意味づけるのか、思い込みからとらわれている今を開放できれば次の一歩がはじまるかもしれません。やったことないに身を任せる体験に巻き込まれていただきたいと思います。対象は、子ども、親、親子、職員、外部の一般の方々と、それぞれの取り組みによって設定しわけています。

ワークショップシリーズ「やったことないをやってみる」

開催日程

2017年11月10日(金)

19:00~21:00
砂連尾理(振付家/ダンサー)

2017年12月8日(金)

19:00~21:00
川口淳一(作業療法士/結城病院リハビリテーション課課長)

2017年12月19日(火)

19:00~21:00
柏木陽(演劇家)

2017年2月2日(金)

19:00~21:00
片岡裕介(音楽家)

記録本作成

「福祉(療育)・子ども・地域そして アート」をキーワードに続けてきた取り組みも8年となります。“継続するからこそ見えるものがある”(淡路由紀子氏〈特別養護老人ホームグレイスまいづる施設長〉)に勇気をいただき、これまでの取り組みから生まれた、プログラムとその気付きを整理し伝えるツールとしてまとめます。
継続する中で何が見えたのか、文字化・見える化することで、知ってもらう・分かってもらう、出会ってもらう、やってみるツールにまとめていきます。私たちにとっても、取り組みの歴史を確認する作業となると共に、療育とアートの関係のよさを伝えていく際のツールとして活用していくつもりです。

アーティスト・イン・レジデンス

演劇家の柏木陽さんを子どもたちの生活の場・療育の日常に迎えいれ、表現に繋げるプログラムを実施します。子ども・職員・日々の生活・家族の関係性が何を織りなしていくかを、柏木さんと一緒に考え、模索し、創り合っていきます。これまで迎え入れてきた音楽やアートとはまた違った出会いとなる予感を感じています。

浜松市根洗学園 園長 松本知子