伊豆半島アートキャンプ
〜暮らしと芸術をつなげ人や場所の潜在能力を開拓する

提案者

Scale Laboratory【函南町】

概 要

伊豆半島各地の空き店舗等の遊休施設を「劇場」として活用する舞台公演等を通じて鑑賞機会を創出するとともに、地域の新しい風景として定着させ、発信力、誘引力を強める。さらに、文化・芸術活動に従事する人材の育成、ネットワーク化を図り、プロの人材が活躍できる環境の実現を目指す。

備 考

平成29年度限定実施分として採択。

Scale Laboratory(スケラボ)は、伊豆を拠点に「ひとりでも多くの人が、生活と地続きに無理なく芸術を楽しめるローカル」を目指し、役目を終えた施設や、使われていない場所などに一時的に活動の場(=舞台)を作り上げ、様々な芸術に関わる企画を行っています。

「衣食住芸(生活とともにあるアート)」
「移動(開催場所の開拓)」
「越境(ジャンルの横断、掛け合わせ)」
「継続(定期開催と発展)」をテーマに、伊豆半島を南下しながら、宿営地のようにいくつもの“芸術を楽しむ場(舞台=プラットホーム)”を拓き、育て、鑑賞者をはじめ、プレイヤーや裏方など、芸術に関わる人材と芸術鑑賞の機会を増やしていくことを目的に活動をしています。

伊豆半島劇場化計画 Scale Laboratory

静岡県の中で最も首都圏に近い伊豆地方は、プロとして作家活動やをしている人や小さな芸術グループは数多くありますが、それらを牽引し、中心的な役割を果たすホールや美術館、団体が存在せず、それぞれの活動を知ることや、地域やジャンルを超えて協力し合うことが充分できているとは言えません。
また、静岡県中部・西部地区に比べ、マスコミや出版、映像制作などの創造産業の需要が少なく、そのような技能を持つ人材を地域が抱えきれないという問題もあります。
中心メンバーのほとんどが創造産業に関わるプロフェッショナルであるスケラボは、活動を通じ、伊豆地域を高レベルなクリエイティブ人材の“地産地消”地域にしていきたいと考えています。
この活動は、自分たちがこの素晴らしい伊豆に住み続けるための居場所づくりでもあるし、より多くのプロ、プロの卵たちに伊豆に来て欲しい、居続けて欲しいという種まきでもあります。
一番大切なアートの中身やスキルを地域外に頼っていては、「ひとりでも多くの人が、生活と地続きに無理なく芸術を楽しめるローカル」は実現しないと考えるからです。

今年度は3月まで毎月、「アートキャンプ」と題した複合型のアートイベントを沼津で開催します。
コンテンポラリーダンスの公演や、若手研究者による美術の話、ダンサーをモデルにしたクロッキー会や撮影会など、毎回違ったゲストをお迎えし、美味しいものを食べたり飲んだりしながら、肩肘張らず、誰でも気軽に芸術鑑賞を楽しむ空間を作り上げます。
また、「妄想会議」と題して、地域の抱える問題や、やりたいことがあるけれどやり方が分からないという方々の話をみんなで聞くイベントも行っています。妄想会議で出てきたアイディアや出会った人が、次のスケラボの企画のタネやになっていきます。

主宰の川上大二郎の本業は、舞台監督です。
照明、音響、美術、衣装……毎回、一から「舞台」を作り上げるのは、それはもう大変ですが、五感で芸術を楽しむのに「空間」の力は非常に重要です。
私たちは、空間に新しい力を与えることができます。数時間前まで何もなかった場所が、たくさんの人が笑顔になる風景に変わる様を見せることができます。
どうぞ、ご期待ください。